もちつきにっき

名刺に書いてる以外のこと。

道まちがえた

待て、ちょっと待てよ。
私、もしかして「夏祭りに浴衣着て好きな人と一緒に花火見るってことさえ叶わない」コースを突き進んでない…?

キキーーッ
てかむしろ
危機ーーッ
ストップストップ、危ないところだった。
引き返そ…え、Uターン禁止?
いやいや禁止って、私はちょっと道を間違えただけだよ。ほんのちょっと前の分かれ道、あれをもうひとつの方に行けばよかったんでしょ。
はーこの先何も見えないからおかしいとは思ったんだよ、なんか舗装もされてなくて暗くて狭いし。
え、一方通行?あんたそれじゃこの道を進むしかないってこと?そりゃないよ。そんなんまるで人生じゃん。あっはは


……って

人生なのかーーーーー!!!!!!


つらい。どうすればいいんだ。
こんなことしてたら始まっちゃう、花火。
わかった、これから食べて寝て働くだけの日々でいい。遊びも癒しもいらない。早起きだってするし皿洗いもお風呂もめんどくさがらない、食後に必ず食べるチョコレートも我慢するし、行くべきだと三年くらい思い続けてる歯医者にも行こうじゃないか。

……だめか、だめなのか。

何を差し出せば叶うんだ。私が何をしたって言うんだ。前世に国家の陰謀に関わったというのか。その罰がこれか。知ったこっちゃないよ。前世は前世!現世は現世!(お母さん風)

じゃあ今からでもあちらの道に行ける抜け道はないの?お願いだから教えてよ。遅れちゃうんだよ。
わかった、わかった!!
じゃあ花火も見なくていい。
音だけ後ろで流してて。光?星でいい。

浴衣を、着たいんだ。
それで前髪を気にしながらそわそわして、待ち合わせ場所であの人に「いつもと違うね」って笑ってほしい。暑いね、やになっちゃうね、なんて言いながら綿あめとたこ焼き食べたい。

ねえ、どこに向かえば叶うの。